蒸気のシステムの中で“蒸気を送る”というのはあまり注目されない工程です。いかに蒸気を発生させ、利用し、回収するかということが注目されることが多いと思います。これは蒸気は高い圧力から低い圧力に流れることによって、高い圧力の蒸気を発生させておけば、ある程度システムとして成立してしまうからでしょう。これは蒸気という熱媒体のいいところでもあり、また条件がうまく当てはまらずに使いづらく感じてしまった場合に“蒸気って扱いづらい”という印象を与えてしまう要因とも言えるでしょう。
“蒸気を送る”ということを改めてひとつのプロセスと捉えて蒸気システムを考えてみましょう。